胸(むね)先(さき)へ厳(きび)しくつかえ来(き)たるなら 月日(つきひ)の心(こころ)急(せ)き込(こ)みである 1
此(この)先(さき)は一列(いちれつ)なるに段々(だんだん)と 身(み)の内(うち)障(さわ)り皆(みな)付(つ)くであろ 2
何(ど)のような障(さわ)り付(つ)いても案(あん)じなよ 月日(つきひ)の心(こころ)偉(えら)い思(おも)惑(わく) 3
身(み)の内(うち)に障(さわ)り付(つ)いても銘々(めえめえ)の 心(こころ)其々(それぞれ)皆(みな)分(わ)けるでな 4
真実(しんじつ)に思(おも)う心(こころ)と銘々(めえめえ)の 思案(しやん)ばかりを思(おも)いいるとを 5
月日(つきひ)には何(ど)のような心(こころ)居(い)る者(もの)も 此(この)度(たび)確(しか)と分(わ)けて見(み)せるで 6
何(ど)のような心(こころ)も確(しか)と見(み)ているで 月日(つきひ)此(この)度(たび)皆(みな)分(わ)けるでな 7
口(くち)先(さき)の追従(ついしょう)ばかりは要(い)らんもの 心(こころ)の誠(まこと)月日(つきひ)見(み)ている 8
此(これ)迄(まで)も色々(いろいろ)話(はなし)説(と)いたれど 本(ほん)真実(しんじつ)が見(み)えて無(な)いので 9
今日(きょう)の日(ひ)は何(なに)の話(はなし)をしたるとも 違(ちが)うようなる事(こと)は言(ゆ)わねど 10
月日(つきひ)より一(いち)度(ど)言(ゆ)うて置(お)いたなら 何時(いつ)になりても違(ちが)う事(こと)無(な)し 11
其(それ)知(し)らず側(そば)の心(こころ)は誰(だれ)にても 世界(せかい)並(なみ)なるように思(おも)うて 12
此(この)度(たび)の悩(なや)む処(ところ)で得心(とくしん)せ 皆(みな)の心(こころ)も銘々(めえめえ)心(こころ)も 13
此(この)事(こと)を自由自在(じゅうよじざい)は違(ちが)わねど 皆(みな)の心(こころ)に承知(しょうち)無(な)けねば 14
一列(いちれつ)に承知(ちょうち)をしたる事(こと)ならば 月日(つきひ)請(う)け合(よ)て確(たし)か救(たす)ける 15
此(この)救(たす)け如何(どう)言(ゆ)う事(こと)に思(おも)うかな 三日目(みっかめえ)には外(そと)い出(で)るよう 16
此(これ)迄(まで)も月日(つきひ)と言(ゆ)うて段々(だんだん)と 話(はなし)も説(と)いて来(き)たるなれども 17
未(ま)だ芯(しん)の処(ところ)は更(さら)に分(わ)かるまい 此(この)度(たび)どんな事(こと)も現(あらわ)す 18
話(はなし)でも同(おな)じ処(ところ)で言(ゆ)うならば 何(なん)と人間(にんげん)心(ごころ)なるよう 19
皆(みな)の者(もの)思(おも)う心(こころ)は気(き)の毒(どく)や 此(この)度(たび)処(ところ)変(か)えて話(はなし)を 20
此(これ)聞(き)いて如何(いか)な者(もの)でも得心(とくしん)せ 月日(つきひ)自由(じゅうよ)皆(みな)此(この)道理(どうり) 21
体内(たいない)へ月日(つきひ)入(い)り込(こ)み自由(じゅうよう)を 言(ゆ)うていれども承知(しょうち)有(あ)るまい 22
此(この)先(さき)は精一杯(せえいっぱい)に段々(だんだん)と 断(こと)わりた上(うえ)掛(か)かる事(こと)也(なり) 23
月日(つきひ)より現(あらわ)れ出(で)ると言(ゆ)うたとて 段々(だんだん)何(なに)も断(こと)わりた上(うえ) 24
此(この)度(たび)の悩(なや)みているを病(やまい)やと 思(おも)ているのは此(これ)は違(ちが)うで 25
此(これ)ばかり病(やまい)等(なぞ)とは思(おも)うなよ 月日(つきひ)自由(じゅうよう)知(し)らしたい故(ゆえ) 26
何(なに)も彼(か)も何(ど)のような事(こと)も知(し)らするは 先(さき)の思(おも)惑(わく)有(あ)るからの事(こと) 27
此(この)話(はなし)如何(どう)言(ゆ)う事(こと)であるならば 先(さき)の万(よろず)は月日(つきひ)引(ひ)き受(う)け 28
月日(つきひ)より引(ひ)き受(う)けすると言(ゆ)うのもな 元(もと)の因縁(いんねん)有(あ)るからの事(こと) 29
因縁(いんねん)も如何(どう)言(ゆ)う事(こと)であるならば 人間(にんげん)初(はじ)め元(もと)の道具(どうぐ)哉(や) 30
此(この)者(もの)に月日(つきひ)万(よろず)の仕込(しこ)みする 其(それ)で珍(めずら)し救(たす)けするの哉(や) 31
此(この)事(こと)は一寸(ちょっと)の事(こと)やと思(おも)うなよ 此(これ)は日本(にほん)の口記(こうき)なるの哉(や) 32
彼(あれ)去(い)んで此(こら)程(ほど)何(なに)もすきやかに 助(たす)かる事(こと)を早(はや)く知(し)りたら 33
其(それ)知(し)らずどうぞ去(い)なさず此(この)処(とこ)で 養生(ようじょう)さして置(お)こと思(おも)たで 34
こんな事(こと)早(はや)く知(し)りたる事(こと)ならば 切(せつ)なみも無(な)し心配(しんぱい)も無(な)し 35
人間(にんげん)は浅(あざ)ない者(もの)であるからに 月日(つきひ)言(ゆ)われる事(こと)を背(そむ)いた 36
此(これ)からはどんな事(こと)でも月日(つきひ)には 凭(もた)れ付(つ)かねばならん事(こと)やで 37
何(ど)のような事(こと)をするにも月日(つきひ)にて 凭(もた)れていれば危(あぶ)な気(け)は無(な)い 38
此(この)ような結構(けっこう)なるの道筋(みちすじ)を 知(し)らずに居(い)たが後(あと)の後悔(こうかい) 39
此(この)先(さき)は何(ど)のような事(こと)を言(ゆ)われても 月日(つきひ)言(ゆ)われる事(こと)は背(そむ)かん 40
月日(つきひ)より社(やしろ)となるの胸(むね)先(さき)の つかえてあるを何(なん)と思(おも)うぞ 41
此(この)つかえ人(ひと)並(なみ)なると思(おも)うなよ 月日(つきひ)の心(こころ)真(まこと)心配(しんぱい) 42
其(それ)知(し)らず皆(みな)一列(いちれつ)は銘々(めえめえ)に 我身(わがみ)思案(しやん)で仕事(しごと)ばかりを 43
月日(つきひ)には何(ど)のような道(みち)も見(み)えてある 世界中(せかいじゅう)は其(それ)を思(おも)わず 44
此(この)道(みち)を子供(こども)一列(いちれつ)思案(しやん)せよ 何(ど)のような道(みち)が有(あ)るや知(し)れんで 45
何(ど)のような事(こと)でも先(さき)へ知(し)らし置(お)く 後(あと)で後悔(こうかい)無(な)きようにせよ 46
こんな事(こと)何(なに)を言(ゆ)うやと皆(みな)の者(もの) 思(おも)うであろう子供(こども)可愛(かわい) 47
世界中(せかいじゅう)多(おお)くの子供(こども)胸(むね)の内(うち) 分(わ)かる模様(もよう)が此(これ)は無(な)いかよ 48
此(この)ような事(こと)をくどくど言(い)うのもな 道(みち)を案(あん)じている模様(もよう)から 49
此(これ)からは何(ど)のような事(こと)も言(ゆ)て聞(き)かす 此(これ)を必(かなら)ず嘘(うそ)と思(おも)うな 50
此(この)度(たび)の月日(つきひ)の仕事(しごと)確(しか)と聞(き)け 悪(あ)しきのような事(こと)はせんぞ哉(や) 51
どうどして珍(めずら)し救(たす)け教(おし)えたさ 其処(そこ)で掛(か)かりた仕事(しごと)なるぞ哉(や) 52
今迄(いままで)と心(こころ)確(しっか)り入(い)れ替(か)えて 陽気(ようき)づくめの心(こころ)なるよう 53
此(この)心(こころ)如何(どう)してなると思(おも)うかな 月日(つきひ)体内(たいない)入(い)り込(こ)んだなら 54
日々(にちにち)にひとり心(こころ)が勇(いさ)む也(なり) 陽気(ようき)づくめの心(こころ)なるよう 55
月日(つきひ)より日々(にちにち)心(こころ)勇(いさ)め掛(か)け 陽気(ようき)づくめにして掛(か)かるでな 56
此(この)話(はなし)何(なん)と思(おも)うて聞(き)いている 救(たす)け一条(いちじょ)の模様(もよう)ばかりを 57
月日(つきひ)よりどんな事(こと)でも見(み)ているで 何(なに)を言(ゆ)うても皆(みな)承知(しょうち)せよ 58
今年(ことし)から七十年(しちじゅうねん)は夫婦(ふうふ)共(とも) 病(や)まず弱(よわ)らず暮(く)らす事(こと)なら 59
其(それ)よりの楽(たの)しみなるは有(あ)るまいな 此(これ)を真(まこと)に楽(たの)しゅんで居(い)よ 60
月日(つきひ)には今迄(いままで)何処(どこ)に無(な)い事(こと)を ばかり言(ゆ)うぞや承知(しょうち)して聞(き)け 61
此(この)ような無(な)い事(こと)ばかり言(ゆ)うけれど 先(さき)を見(み)て居(い)よ皆(みな)真(まこと)やで 62
何(なに)分(ぶん)に珍(めずら)し事(こと)をするからは 如何(いか)な話(はなし)も無(な)い事(こと)ばかり 63
何(ど)のように無(な)い事(こと)ばかり言(ゆ)うたとて 先(さき)を見(み)て居(い)よ見(み)える不思議(ふしぎ)哉(や) 64
今(いま)なるの悩(なや)みているは辛(つら)けれど 此(これ)から先(さき)は心(こころ)楽(だの)しみ 65
此(この)ような話(はなし)くどくど言(ゆ)うのもな 此(これ)は末代(まつだい)口記(こうき)なるの哉(や) 66
月日(つきひ)より此(この)度(たび)此処(ここ)で現(あらわ)れて どんな事(こと)をも話(はなし)するのは 67
何(ど)のような事(こと)も段々(だんだん)知(し)らしたさ 日本(にほん)の口記(こうき)皆(みな)拵(こしら)える 68
此(この)世(よう)の初(はじ)まり出(だ)しは大和(やまと)にて 山辺郡(やまべごおり)の庄屋敷(しょうやしき)也(なり) 69
其(その)内(うち)に中(なか)山(やま)氏(うじ)と言(ゆ)う屋敷(やしき) 人間(にんげん)初(はじ)め道具(どうぐ)見(み)えるで 70
此(この)道具(どうぐ)いざなぎいいといざなみと くにさづちいと月(つき)よみと也(なり) 71
月日(つきひ)より其(それ)を見(み)澄(す)まし天降(あまくだ)り 何(なに)か万(よろず)を仕込(しこ)む模様(もよう)を 72
此(この)処(ところ)何(なに)をするにも何(ど)のような 事(こと)をするのも皆(みな)月日(つきひ)也(なり) 73
何(ど)のような事(こと)を言(ゆ)うにも皆(みな)月日(つきひ) 側(そば)なる者(もの)は真似(まね)をしてみよ 74
此(この)世(よう)を初(はじ)めてからに今日(きょう)迄(まで)は 本(ほん)真実(しんじつ)を言(ゆ)うた事(こと)無(な)し 75
今日(きょう)の日(ひ)は何(ど)のような事(こと)も真実(しんじつ)を 言(ゆ)わねばならんようになるから 76
銘々(めえめえ)に何(なに)を言(ゆ)うとは思(おも)うなよ 月日(つきひ)の思(おも)うように言(ゆ)うの哉(や) 77
何時(なんどき)に帰(かえ)りて来(き)ても銘々(めえめえ)の 心(こころ)有(あ)るとは更(さら)に思(おも)うな 78
何(ど)のような者(もの)も芯(しん)から得心(とくしん)を さして帰(かい)るで此(これ)を見(み)て居(い)よ 79
如何(いか)程(ほど)の剛的(こうてき)たるも発明(はつめ)でも 月日(つきひ)の心(こころ)此(これ)は敵(かな)わん 80