<福特萬格勒書信>
185
致布魯諾・華爾特
克拉朗皇帝莊 1949年1月1日
電報我今天收到了。您表示無論在哪裡都拒絕與我共同演奏活動的意願,也未與我在正式或非正式共同演奏過。我提出的問題可能讓您感到有些懷疑,關於此我作如下解釋。
我受到芝加哥交響樂團的邀請,同意在1949年秋季進行為期八周的客座指揮。雙方交涉結束後不久,我收到來自芝加哥的通知,指出在美國承擔重任的所有指揮家,尤其是我之外的三位傑出客座指揮家以及六位相同地位的獨奏家,已經拒絕與我在芝加哥同時演奏,這使我感到非常困惑。事態的發展太出乎意料且令人不快,尤其是知道您去年在芝加哥擔任客座指揮家,我因此發出了那份電報。同事安塞美先生用電話告訴我,一定有某些幕後操作向每位指揮家施加了使其無法拒絕的壓力,這導致芝加哥交響樂團的處境非常困難。對我自己而言,這一點,坦白地說也無法接受。我最近收到署名為「以色列之星」的威脅性電報,這兩件事情之間是否有關聯?在第三帝國時期,我對所有音樂家、尤其是猶太人竭盡心力,發生這種不安穩的情況,不禁讓我有新的異念。
無論如何,由於我已寫信給您,我們彼此的立場已經完全改變了,但我仍然回想到過去的您。那時候確實需要很大的勇氣,但正是由於您的強力推薦,為我奠定了我指揮生活最初的基礎。沒有您,我肯定無法在曼海姆指揮歌劇。您在我對外生活最重要的時刻給予決定性幫助,我永遠心懷感激。我銘記在心。我從未減少過對您的友好情感,然而這種感情——也許是受第三者影響——事實上已無法確保禁得住充分試練,不能被心靈確認。結果納粹統治時代到來了,政治的推土機毫不留情地清除了一切個人和藝術的東西。
厭惡的戰爭結束第四年的今天,我們所有人都面臨全新的挑戰。從同一文化領域出發,具有相同藝術觀和使命的人,在已徹底改變的世界之中,我認為現在正是我們應該思考過去擁有的共同意識的時候。總之,您的電報讓我的靈魂卸下了沉重的負擔。
抱歉說這些話,不過目前我面臨著許多世俗問題。這些問題的解決變得越來越困難。如果您允許我們偶爾憑藉彼此過往的友情提出問題或談話,我將感到至高的幸福。然而如果基於某些原因認為不妥的話,請您坦率地告訴我。
希望今年夏天有機會在薩爾茨堡再次誠懇問候您。
敬上
威廉・福特萬格勒
原文
一八五
ブルーノ・ワルターに
クララン、皇帝荘一九四九年一月一日
電報、今日拝受いたしました。どこにおいてであれ私と演奏活動をともにすることを拒否する旨の意志表示など、公式にも非公式にもしたことがないと、おっしゃってくだ さいました。私の質問はあなたにはいくぶん不審に思われたかも知れませんが、それについて説明いたしますと、次のようなことになるのです。
私はシカゴ交響楽団の招きで、一九四九年秋、八週間に わたる客演指揮を行なう旨、同意しました。双方の交渉が まとまってまもなく、シカゴから知らせがあって、アメリカで重きをなす全指揮者、わけても、私の他に客員として 招かれることになっている三人の傑れた指揮者と、同じ立場にある六人のソリストたちが、私と時を同じゅうしてシカゴで演奏することを断わってきたので、大いに困惑しているというのです。事のしだいがあまりに意想外かつ不愉 快に思われ、ことに、あなたが昨年シカゴに客員指揮者としておられたことを知っておりましたので、私自身の発意からあの電報を打ったしだいです。同僚のアンセルメ氏が 電話で教えてくれましたが、なんらかの裏面工作が行なわ れて、それぞれの指揮者にあえて拒みえないような圧力をかけたに相違なく、そのためシカゴ交響楽団の立場はきわ めて容易ならざるものとなったのだろうというのです。私 自身にとりましても、これは率直に申し上げまして 充分納得のゆきかねるところであります。最近「イスラエルの星」と署名した脅迫電報を受け取りましたが、それとこれとを関連づけるのは正しいのでしょうか? 第三帝国時代、あらゆる音楽家にもまして、ユダヤ人のために力を尽くした私にたいして、かくも不穏なことが起こるとなれば、いよいよ奇異の念を新たにせざるをえません。
どうせこうしてお手紙をしたためているのですから、お たがいの置かれている立場こそすっかり変わってしまいましたが、往時にあなたの追憶を連れ戻したく思います。あの当時はたいそう勇気の要ることでしたが、有力な推輓によって私の指揮生活の最初の基礎を置いてくださったのは、ほかならぬあなたでした。あなたなしでは、オペラ指揮者として私がマンハイムに赴くことなど、けっしてありえなかったでしょう。私の対外生活のもっとも重要な時点 で与えてくださったこの決定的な援助に対して、私は生涯深甚の感謝を感じております。それを片時も忘れたことはありません。あなたに対していだいていると信じていたこの友好的感情は、私の側からは弱まるということがありませんでしたが、それが―――たぶん第三者の影響がそこに はたらいたのでしょう―以後かならずしも充分に試練に耐え、心で確かめうるものでありえなかったのは事実です。ついにナチ支配の時代が到来し、政治のブルドーザー がいっさいの個人的・芸術的なものを、うむをいわさず片 づけてしまったのです。
あの忌わしい戦争が終わって四年目の今日、われわれはみな、まったく新しい課題の前に立っているのです。同じ文化の領域から身を起こし、帰するところ同じ芸術観と使命を有する者は、すっかり変わってしまった世界の中で、今こそかつての共同意識に思いをいたすべきだと私は思います。とにかく、あなたの電報は私の魂から大きな重荷を取り去ってくれました。
こんなことを申し上げて恐縮ですが、目下私は幾多の世俗的な問題に直面しております。それらはますます解決がむずかしくなるばかりです。ときおりおたがいが友情で結ばれていた往時の追憶にすがって質問とか相談とかを持ち出すことが許されるのでしたら、このうえない幸せと存じます。しかし、なんらかの理由で、それは具合が悪いとお考えでしたら、どうぞ率直におっしゃってくださ いますようお願いいたします。
久方ぶりにザルツブルクで親しくご挨拶できます機会 が、この夏には得られますよう願っております。
敬具 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

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